【年末と新春】
大寒を迎え、朝は霜で真っ白な日も多いひろんたです。それでも暖冬で、雨も雪も降らず水が足りません。椎茸は頭を出したきり育たず、原木にくっついたままベビー干し椎茸になる有様。気候は毎年、おかしいのが普通になってきています。


ともあれ、2025年が明けました。11月にトメさんを亡くし、12月は徹さんが圧迫骨折で入院したけれど、片山さんという地元からの新しい仲間を迎えた母屋。お正月は徹さんも戻ってきて、トメさんもまだいてくれる気分でお祝いをしました。
そして年末は、嬉しい再訪がありました。去年の2月に来てくれた、太陽のような笑顔の岸由梨加ちゃん。今度はパートナーの「ぐっちさん」こと坂口さんと一緒で、二人とも坊主頭に自作のサンダルで登場。みんなに「寒くないの!?」と言われては「頭だけ寒いです」とニコニコしてました。
由梨加ちゃんは、日本食の基本である「さしすせそ」研究に勤しんでいます。東京の350km南にある青ヶ島で塩作りに関わり、去年からは砂糖、特に黒糖の経験を積むため、南のほうを尋ね回っています。沖縄や奄美、また九州本土でも天草や宮崎など、知らなかった黒糖の世界(と味)を教えてくれるのです。製法や味わいも様々で奥が深いようで、どうやら今は黒糖に決めた?のかな。羨ましいくらいまっすぐで上質な吸収体です。これからが楽しみな二人には、また色々教えてもらいたいなと思っています。(動物好きのぐっちさん、母屋犬のペロ太を3時間も散歩してくれました。幸せ者ペロ太です)(歌野杳)

【黒糖と生きる】
こんにちは。岸由梨加です。
私は「黒糖をつくれるようになりたい」と
現在奄美大島にて製糖のお手伝いをしながら勉強中です。
春からは、パートナーのぐっちさんが住む屋久島で暮らす予定で、生活の中で黒糖づくりもしたいと思っています。
以前、ある農家さんから「なぜそれを作りたいか?どんな想いがあるのかが1番大事だよ。
やり方はそれによって変わってくるし、
人それぞれ。正解も間違いもないのだから、自分自身にまず問いかけて、その上でこうしようとなる。だからまず自分と向き合いなさい。」
とお言葉を頂きました。
私はなぜ、黒糖づくりがしたいのか?
心境整理もかねてここに書かせて下さい。
一つ、黒糖がすきで、自分が暮らす場所で作ってみたいと思ったからです。
自然環境も製法もさまざまだけど、どこもそれぞれに美味しい黒糖。
今年初め、ご縁で頂いた種を私たちの畑に初めて仲間入りしました。
芽が出るかな。ここの自然は合うかな。
どんな黒糖ができるだろう。
ぐっちさんとワクワクしています♪
もう一つ、自分が暮らす場所といえど屋久島には親族がいたり心許せる人間関係はまだなく、不安もあります。だから自分が向き合えるものが欲しいというか、この土地と自分が繋がりたいという欲があります。サトウキビを通して、畑に出向き、この場所に少しづつ私を知ってもらいたいし私もこの島の自然を知っていきたいです。
また、サトウキビ以外にも食べたいもの、この土地でできるものを育てていきたいです。
そこで頂く恩恵は、新しい生活で不安定な私の心身を癒し、内から優しく逞しく、つくられていくのではないかなと思います。少しづつこの土地と繋がり、いのちを繋いでいきたいです。

そしてもう一つ、
自分たちのつくる黒糖で「いつもありがとう」を伝えたいです。私は出会ってきた素敵な方々や周りのみなさんにいつも活力を頂いています。ふとした時思い出したり、離れてても想い合える関係性はどんなに素敵だろう。。とトキメキます。心に溢れる想いからなる黒糖づくりをしたいです。
日々自分と、愛する人たちに感謝。地球に愛を還していきたいです。
よーし、奄美で今を貪欲に学びます!
ひろんた村の皆様、ありがとう!
またお逢いましょう♪
(岸 由梨加)
「ペロ太ありがとう^_^」(ぐっち)
【味菜自然村より】
今年の1年の始まりはとてもよく晴れたお天気で暖かかったので、気持ちよく1年のスタートをきれました。
養豚を始めて18年目にはいりますが、ここ2~3年はつまずいて苦しい状態が続いています。昨年夏は猛暑により、出産時に高熱になりうまくいかなかったり、交尾しても種がつかないことが起こったりして、この異常気象のせいもあるし、豚熱の蔓延により、色々な対策をしないといけなくなったりで放牧養豚も難しくなってきたように感じます。
今年のテーマは初心に戻り、養豚事業をしているではなく、豚飼いと自然の中での暮らしを楽しむという気持ちで頑張ろうと思います。
この10年くらいは中ヨークシャーという品種をメインに育てていましたが、私が養豚を始めた時にも育てていた黒豚もこの春に出産するように計画しています。
「楽しむ」を忘れていたかもしれません。楽しみながらやっていきます。(林拓生)
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